冠婚葬祭 スーツ

冠婚葬祭に出席する際、スーツを着用する時には必ず決まったマナーを守ることが大切です。
まず、冠婚葬祭とは、元服、婚礼、葬儀、祖先の祭礼の4つの儀式のことをさします。
簡単にいう と、成人式や結婚式、お葬式や法事ということになります。
成人式や結婚式等は準備する期間がありますが、葬儀などは突然やってく る知らせに慌てる方も多いようです。
日本人の習慣として、事前に喪服などを用意することは好まし くないという考えがありますが、必要になったときに慌てて買いに 行き、サイズが合わない、などのアクシデントに合わないために も、前もって準備しておいたほうが落ち着いて式に参列することが できます。
女性の場合は、黒の無地の スーツですが、男性よりは種類も豊富にありツーピースや、ワン ピースとジャケットのアンサンブルスタイルなどがありますがどち らでも特に問題はないようです。
スリーシーズン用と夏物を揃える 方が多いようです。
近年はデザインの凝ったものも販売されている ようですが、目上の人の失礼にあたらないように、地味なデザイン のものを選ぶのが無難です。
また、できるだけ肌を露出しないよう にすることが大事です。
素肌を見せることは失礼にあたりますの で、必ず黒いストッキングを着用します。
肌を出さないことは基本 ですが、季節によって7分丈、5分丈、半そでなと袖を 短くする分には大丈夫です。
またスカート丈はふくらはぎの真ん中 から膝頭が隠れる程度の丈が好ましいとされています。
以前はパン ツスーツよりもスカートのほうが格が上とされてきましたが、最近 は動きやすいパンツスーツを着用する方が増えてきており、明確な 区別はなくなってきています。

冠婚葬祭 お見舞い

冠婚葬祭のお見舞の際には、どのように対応すればよろしいのでしょうか。
当方が不慮の事故、災害や病気などでお見舞いを受けたときのお返しです。
病気やケガが直ったりしたら、快気祝いとして全快の報告を兼ねてお返しをするのが通例です。
見舞いでいただいた金額の3分の1から2分の1を基本にお返しをします。
贈る物としては、お菓子類（クッキーチョコレートなど）、石鹸、タオルなどが多いようです。
のしの表書きには、「快気祝」または「快気内祝」とし、水引は紅白結び切り、のしつきにして、下の段には、本人の名前を書きましょう。
その中にお返しのお礼状を添えましょう。
また、長期の入院や、自宅での療養などで長くかかる場合には、水引は結び切りとし、表書きを「御礼」または「御見舞御礼」としてお返しをします。
不幸にも亡くなってしまったときは、弔事用の包装にして、無地の短冊に表書きを「御見舞御礼」などとします。
または、亡くなった折りにお見舞いをいただいた弔問される方々には、香典と御見舞いのお礼を含めて香典返しをして、落ち着いてから生前のお見舞いに対しての礼状を出します。
逆の立場で、お見舞いに行く場合には、慌てて駆けつけず、必ず相手の立場に立って、思いやりのある常識的な行動をとりましょう。

冠婚葬祭 ご祝儀

冠婚葬祭という言葉には、３つのお祭り（祭儀）が入っています。
お祭りという言葉は「式」に置き換えることができますね。
冠は、冠を賜る儀式。
葬はお葬式。
そして婚は、結婚式。
「冠」に該当するお祝いは、ほとんど行われないので、ふつう「冠婚葬祭」といえば、お葬式か結婚式になります。
冠婚葬祭の祝儀には、ご祝儀と不祝儀とがあります。
不祝儀とは、不幸があったときに包むお金のことで、ご祝儀は、お祝いに包むお金のことです。
お祝いでも不幸でも、突然お金が入用になる点では同じ。
５００円から１００万円まで、自分の立場とお祝いする気持ちをかんがみて、好きな金額をお祝いとすればいいのです。
兄弟（姉妹） １万〜３万、従兄弟（従姉妹） ５０００〜３万、おじ（おば）１万〜５万、親戚 ５０００〜２万、友人 ５０００〜１万、会社の同僚 ３０００〜１万、関連会社 ２０００〜１万、親 ２万〜？万。
いかがでしょうか。
この金額は、かなり個人的な体験を元にしています。
お祝いとして、自分が贈った額とそのときの相手との関係と、周囲の意見。
お祝いをいただいた金額、その相手と自分との関係。
それらをまとめた結果が、上記です。
お祝いを包む側は「社会人」という前提としています。
親の上限が「？」ですね。
親は、ご祝儀という名の下、当面に困らない金額を渡すことがあるため、上限が分からないのです。
親とはありがたいもの。
裕福とはいえない自分の親でさえ、１０万円も入れてくれました。
ご祝儀は、気持ちでお祝いするのが基本。
金額は、あくまでも参考程度にしてくださいね。
こういった、お祝いに包むお金には「新札」を贈ります。
反対に、不祝儀には、古いシワシワのお札を入れます。
新札では、前もって準備していたように思えるので、葬儀では不謹慎とされるようです。