冠婚葬祭 法事

ほとんどの人が人生で経験するのに、意外とどう振舞えばいいのかが知られていないのが冠婚葬祭です。
その冠婚葬祭の中でもやはりもっともマナーに注意しなければならないのが法事・法要ではないでしょうか。
このサイトでは最低限知っておきたい法事・法要の知識やマナーについて解説しています。
法事・法要は、故人の冥福を祈り慰霊のために行われる行事です。
法事・法要にあたる日が平日の場合には前後の土日に日をずらして行われることが多いようです。
法事・法要は、親族でなくとも案内状を受け取ったらできる限り出席するのが礼儀です。
ただ、故人の親族のみで執り行われるケースも多いので、案内状を受け取らなかった場合には逆に出席しないようにしましょう。
お通夜や葬儀は誰が参列しても良いのですが、初七日は葬儀に引き続いて行われる場合も多く、故人の親族や特別親しい友人でもないのに長々と居座っていると迷惑な場合もありますので注意しましょう。
法事・法要の際の服装ですが、お通夜、葬儀から一周忌までは基本的には喪服です。
ただ、お通夜に急に駆けつける場合などは色が濃い目の地味なスーツやワンピースなどに黒の腕章でも構いません。
三回忌以降であれば地味な平服でも大丈夫な場合が多いようです。
以上、仏式の法事・法要について簡単にご説明してきましたが、キリスト教や神式では異なりますので注意してください。

冠婚葬祭 香典

冠婚葬祭の香典に関する話題です。
香典（こうでん）とは、死者の霊前に供える金品をいいます。
香奠（こうてん）、香料とも言われます。
香典の「香」は、香・線香の代わりに供えるという意味です。
急なご不幸による出費に対する助け合いの意味もあります。
香典は、通夜または葬式（葬儀）のいずれかに持参します。
もし通夜のときに香典を持参した場合には、葬儀では記帳のみを行います。
そして、「御霊前」などの文字の下に薄墨で自己の姓名（フルネーム）を書きます。
袋の中には白無地の封筒（中袋）に紙幣を入れます。
中袋の裏には自分の住所・姓名・封入した金額を明記します。
香典は、香典袋に入れて葬儀（通夜あるいは告別式）の際に汚れないようにふくさやふろしき、ハンカチで包んで持参します。
受付で「このたびはご愁傷様でございます」とお悔やみの言葉を述べ、記帳するときに香典もわたします。
香典を受付で渡すときは、受付の前でふくさを開いて香典袋を出します。
そしてすばやくふくさをたたんで、表が相手の正面になるように向きを変えてたたんだふくさの上にのせて差し出します。
香典は必ず両手で差し出します。
一礼して受付の前を去ります。
なお、名刺を求められた場合は、左下を折って弔意を表します。
香典の金額は、故人や遺族との付き合いの深さ、自己の地位・年齢、地域などによって異なります。
また香典には、新札を使わないとされています。

冠婚葬祭 挨拶

冠婚葬祭のあいさつというと、結婚式の披露宴、お葬式といったところでの挨拶となります。
この場合の挨拶のポイントは簡潔で手短に無難に押さえることです。
受付の人も親族の方々といった挨拶を受ける側は、何十人といった大人数の人たちから言葉を受けることになるわけで、さらには、自分の後ろには、また後続の列席者がいるのです。
気持ちはしっかりとこめた上で、手短にあいさつをし、いたずらに話を長引かせないように配慮しましょう。
今の若い人はそんなに忌み言葉など気にはしないでしょうが、披露宴というのは、高齢の親族も出席するので、縁起かつぎということもあり、下手に忌み言葉を使用すると、一気に場の雰囲気が冷えてしまうので、気をつけなければいけません。
次に、お葬式の場合の忌み言葉としては、不幸が重なったり、続くことを避けるという意味からも、「かさねがさね、たびたび、しばしば、再三」などといった言葉を避けます。
また「死亡、死ぬ、生存中」といった直接的な言葉も避けましょう。
あと、注意しておきたいのは、お葬式の際の宗教の違いです。
キリスト教式の場合は、「成仏、弔う、ご冥福、供養、往生、お悔やみ、哀悼」といった言葉は仏式なので、適しません。
このように、忌み言葉は、いろいろと細かくて、面倒ですが、要は、ご親族、その冠婚葬祭のホスト側への思いやり、気持ちの配慮と考えて、スピーチをするときは、念入りに推敲をしましょう。